2017年8月27日日曜日

アイドルマスター XENOGLOSSIAで学ぶファクター投資

■クオンツって何してんのよ
 近頃の機関投資家界隈では、「クオンツ始めました」「時代はクオンツ」「従来のファンドのは衰退していくだけ」「とりあえずリストラの理由にしました」という声が広まってきています。しかしながら、個人投資家のブログ・Twitter等をみていると、こういったクオンツ投資を実践している方はなかなか見当たらず、そもそもクオンツそのものに興味を持っていないように思われます。

 そこで、最近アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズが公開され勢いに乗っているアイマス界隈から、今回はアイドルマスター XENOGLOSSIA(以下ゼノグラシアとする)を題材に、クオンツの1つであるファクター投資とは何かを解説してみたいと思います。


■あなたのクオンツになりたい…
 ゼノグラシアは評価が大きく分かれる作品ですが、個人的な調査範囲ではアイマスファンからの評価が「言うな...」であるのに対し、アイマスファンでは無い人からの評価は「意外と面白い」という傾向にあるようです。
 同じ作品なのに、どうしてこのように評価が分かれるのか。この問題を細分化するため、作品の評価を2つのファクター(アイマス評価、ロボアニメ評価)で表したのが下記の表とグラフになります。なお数字は適当に作成しました。
 また、上記のアイマスファンをA氏とロボアニメ好き人をB氏とし、それぞれの評価項目に対する感応度を、A氏はアイマス2:ロボ0.5、B氏はアイマス0.5:ロボ2としています。




 このグラフによると、ゼノグラシア価値が最終的に0になっているのに対し、A氏の評価はそれ以上に低く(酷い作品)、B氏の評価はそれ以上に高くなっていることが分かります。この差はつまるところ、それぞれの評価項目に対する感応度の差が出ているわけです。
 アイマスファンであるA氏からすれば、アイマスアニメとして面白くない以上、ロボアニメとして面白くてもマイナス分を取り戻すことはできません。しかし、元々アイマスファンではないB氏からすれば、ロボアニメとしての評価が高ければ問題ないという話になります。この結果、アイマスファンからなかったことにされる一方で、意外と面白いという人がいるという話に繋がって行くわけです。

 これを株に置き換えた場合、株価は複数のファクターから成り立つもので、業種や規模によってファクターごとの感応度が異なるという話になります。従って、単に株をロング/ショートという話だけではなく、ファクターをロング/ショートするという話に拡張することができ、これがいわゆるファクター投資でやっていることになります。 
 
 また、A氏とB氏の温度差は+127.5→-120まで低下していますが、この動きがファクター投資では重要になってきます。最終的にゼノグラシア価値は0になっており、もし1話目からゼノグラシアロングポジを持っていた場合大損失で終わりますが、A氏の評価ポジをショートしてB氏の評価ポジをロングしていた場合は大きな利益になっています。
 これは実質的にロボファクターをヘッジして、アイマスファクターをショートする戦略となります。株で言えば低PBR戦略等があり、指数の方向性に賭けるのではなく、ファクターによる値動きの差を取りに行くのがこのやり方になります。



■まとめ
 こういった考え方の元に企業を調査すると、同じような企業でも違いがあるのが分かります。この違いや株価への影響度の差から、利益を生み出すのがファクター投資の基本です。大切なのは何に着目するか、なぜそれが機能するのかということで、単に数字の動きだけを見ていると疑似相関にはまりやすい分野でもあります。
 また、基本的にLSでポジを取る場合は、同じ考えの投資家が増えていかないと、その戦略は機能せずずっとスプレッドが拡大したままになりますし、同じことをやる人が増えすぎるとクオンツショックのように崩壊したりします。

 クオンツとファンダは全くの別物と言う方もいますが、今回説明した内容ですと、ファンダの人が数字ベースでポジを管理していれば、似たようなアプローチをしているケースも多いでしょう。

 クオンツは怖くないよ!\\٩( 'ω' )و//





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