2017年6月20日火曜日

なぜ「地雷専門店」は成功したのか? 業界未経験の経営者が超人気風俗店を作り上げるまで

なぜ「地雷専門店」は成功したのか? 業界未経験の経営者が超人気風俗店を作り上げるまで
デッドボール総監督 ハラ・ショー
東邦出版
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■どういう本?
 「レベルの低さ日本一」をコンセプトにした風俗店の経営と、それまでの経緯をまとめた本。「デブ・ブス・ババアで風俗店を作る」という、厳しさ以外感じない店をどうやって軌道に乗せたのかが学べます。
 タイトル的にはアレですが、ニッチな事業を起こすというのはこういうことだというものが学べ、加えて企業におけるビジネスのオペレーションとは何かという基本を振り返ることができます。
 あと、読んでて単純にくっそ面白いです\\٩( 'ω' )و//


■どういう内容?
 「レベルの低さ日本一」をコンセプトにした風俗店の立ち上げから、徐々に軌道に乗り出していく経緯をまとめてます。最初は全く客が来ず、女の子に給料を払えないから牛丼・ピザ等の現物支給でしのぐところから話が始まり、そこから徐々に事業を拡大させていく話です。体重100kgクラスが珍しくない地獄がそこにある。

 記者と店長のやりとりで話が進んでいきますが、店長の方がいかにビジネスを回すかということに真剣に取り組んでおり、マーケティングに加えてオペレーションの勉強にもなります。問題を解決して事業が軌道に乗り出すとまた別の問題が起き、それに対してどう対処していくのかとうのが学べます。
 小型株にありがちなふわっとした曖昧な優位性ではなく、きちんとしたオペレーションに支えられた優位性の築き方をしており、材料と業績だけしかみない投資家に一度読んでほしいくらい勉強になります。


■Summary
 風俗の生命線は女の子の在籍と出勤だが、それを支えるためには求人広告費を馬鹿みたいに使い続ける必要がある。そこで他店で採用されないような子なら安く数を集められ、他店からの引き抜きに遭うこともないと考え、「レベルの低さ日本一」をコンセプトにした風俗店を立ち上げた。最低を売りにしているから文句を言う客がおらず、安く女の子を集められるから価格も抑えられる。
 最初は全く売上が出ず赤字続きだったが、コンセプトが受けてビジネスが回り出す。また、地雷を揃えるだけではやっていけないことを理解し、次の手として普通の女の子を加えたガチャシステムを導入。知名度が上がると普通の女の子も来てくれるようになったが、普通の女の子はこの店では没個性で埋もれてしまう。そこでその子を当たりとして、予約が埋まったら地雷を勧めることで回転率を上げる。上手く振り分ければ地雷達も食えるようになるし、客にしてみれば当たりを探す楽しみがある。
 常に危機感を持ち、一発屋にならないために継続的に話題に上がり続ける努力をする。固定観念がないからなんでも取り入れて、世の中にはこういうのが好きなお客さんもいるんだろうという発想から始まる。短期・中期・長期で仕事を見る習慣を持ち、PDCAサイクルを常に回し続けている。


■まとめ
 ビジネスの基本となる仕入れで優位性を築き、セールスコンセプトでデメリットをメリットに変えるという、小売・製造業の基本とも言うべきことが学べます。他店では地雷でもこの店ではスターになれるという、ある意味加工貿易の理想形。ただニッチなだけじゃビジネスは成り立たないんだよという現実も教えてくれます。
 また店長のマネジメント力や経営手腕も素晴らしく、常に新しい施策を打ち出し、事業を拡大し続けています。いかに在庫を回すかに腐心しており、事業を運営するということがどういうことなのかがよく分かります。

 商品がなければ店がなりたたない、売上が出るようになれば仕入れの在庫が増える、在庫が増えれば余剰分をどう処理するか考えないといけない。このビジネスの基本と言うべきプロセスにどう対処するか、MBAよりも実践的な話が学べます( ・ㅂ・)و ̑̑




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