2020年6月27日土曜日

Civ6を利用したPDCAのトレーニング

■Civ6を利用したPDCAのトレーニング
 Civ6の拡張無しがEpicで無料配布されていましたので、PDCAを回すトレーニングのためやってみました。本稿ではプレイした内容や、どういった考え方をしてどういう結論になったのかを備忘録代わりに記載します。

 投資と関係ないだろと言われるかもしれませんが、勝ちパターンの作り方と不確定要素への対応の仕方を学ぶのは、資産運用において安定した勝ちを得るために必要なことであり、いわゆる「調査と運用は別」問題を実地で学ぶという意味で意義のあるものと考えています(キリッ)


■やった内容
・プレイした難易度の順番と勝利条件、文明
 -王子:制覇トミュリス→皇帝:文化ルーズベルト→不死:制覇トラヤヌス→神:科学ゴルゴー
 -マップはランダムで、サイズは普通
・下記のメモに準じてやれば、神相手でも普通に勝てます
・拡張版入れれば多少変わりそうですが、基本路線は同じかと


■メモ
・基本的には大規模拡張のゲーム
 -都市をひたすら拡張しましょう、最終的には15-20都市くらい必要
 -全て自力展開するのは厳しいので、他の国から都市を譲って貰いましょう
 -序盤はとにかく戦争、中盤も戦争、終盤は好きな勝ち方でどうぞ
 -都市国家の付帯効果は優秀なので上手く活かしましょう

・難易度が変わっても基本は変わらず
 -戦争時に相手が固くなる程度

・最強の敵国は蛮族
 -序盤/中盤/終盤と常に多数の強力なユニットで攻めてきます
 -最序盤でも騎兵引き連れて殴って来るため、正直CPUの国より強い
 -というか、CPUが蛮族に攻められて崩壊しそうになってるのをよく見かける
 -終盤になると戦車やヘリコプターが4-6体で攻めてきたりします、蛮族とは???

・基本戦略は友情/努力/勝利
 -他国との関係は非常に大切です、攻める前に資源を一括払いで売り、共同戦争を持ちかけてついでにお金を貰い、講和で都市とお金を貰う、隣人は常にあなたの国に利益をもたらしてくれる大切な存在です
 -労働者/ゴールド/科学はいくらあっても困りません、こまめに略奪や捕獲を行い内政基盤を整えましましょう
 -勝利は基本制覇を推奨しますが、途中まではどの勝利条件も同じプロセスを辿りますし、最後は何やっても勝てるので適当で大丈夫です

・宗教は弱い
 -わざわざ狙うものでもなく、パンテオン取れたらいいくらいで
 -戦争時に他国の採石場などを略奪すれば、必要な信仰力は十分賄えます

・外交
 -駆け引きなんてものは無い
 -「お前、文化後進国だな😂😂😂」とか言い出して関係が自動的に悪化します
 -今日殴られるか明日殴られるかの差でしかないため、積極的自衛権の行使による安全の確保が必要です
 -友好的な関係でかつ共同戦線を締結した国から、締結後の次ターンに宣戦布告されたことがあります、戦国時代でももう少し配慮があるぞ????

・ファイナンス
 -財政/内政は基本資源の売却からスタート
 -戦争前に侵攻先へ資源を売ると大体100-200くらい稼げます
 -労働者の製造コストが200-300ゴールドなので、2資源でコストペイ、3資源売れば余剰利益+出力改善が得られます
 -序盤はこのループを活かして国内を改善していきましょう

・技術ツリーは弓術→灌漑→機械→(徒弟制度)→弾道学
 -とにかく弓のアップグレードを抑える
 -他は適当でも何とかなりますが、科学勝利をするならもうちょっと真面目に

・社会制度
 -職人技→政治哲学→傭兵→適当
 -スパルタ教育の取得が最優先、次に側近、その後は適当で問題なし
 -ユニットはボーナス効果の大きい序盤に大量生産し、その後はアップグレードで対応いていくことになります
 -都市国家への派遣をぼちぼち増やしながらやっていけば、大抵のことは何とかなります

・指導者
 -アホみたいに強いところはありますが、基本何選んでもあまり変わりません

・内政
 -高級資源を改良し、キャンパスか商業ハブを作るくらい
 -というか、ゲームの進行による必要ハンマーの伸び>生産力の伸びなので、伐採でブーストしないと建造物が複数並ぶ頃にはゲームが終わります
 -労働者が回数制になったことで、内政効率が更に低下しているのも厳しい
 -遺産はいりません

・立ち上がり
 -(斥候)→投石兵→人口が2になったら開拓者→投石兵or弓兵*n
 -視界の確保と都市国家の効果獲得のため、斥候を作ると比較的安定します
 -斥候を作らない場合は戦士を歩き回らせるため、斥候に比べて開拓範囲が狭くなりますが、代わりに弓術のひらめきで弓兵への展開を早くすることができますのでお好みで
 -開拓者を作ったら後はひたすら投石兵or弓兵を生産し、戦士*1+投石兵or弓兵*4くらいになったところで戦争開始、城壁のないところを叩きましょう

・基本拡張プロセス
 1.資源をA国に一括払いで売る
  -1資源あたり100-150くらい
 2.B国に共同戦線を持ちかける
  -運がいいとお金100-300くらい貰えます
 3.A国に侵攻、1-2都市譲渡して貰い講和
  -城壁があると弓兵では突破に時間がかかるため、その場合は無理せず1都市でもOK
 4.1に戻り、B国またはC国に侵攻
 5.A国に再度侵攻し、首都確保またはそのまま滅ぼす
 6.後は順次侵攻していくだけ




■感想
・ゲームデザインと調整が惜しい
 -ひたすら戦争しかなく、勝利条件の立ち回りの違いや、外交といった要素が無い
 -要素は多いが無駄な繰り返し作業も多く、全体的に作業感が強い
 -内政は要素が増えた割に根幹の生産力設計が微妙なため、連鎖して全体が微妙なものに見えてしまっている
・前作でもありましたが、何でも選べるようにすると、結局一番効率の良いものしか選ばなくなるジレンマは変わらず
・ひたすら戦争したい人にはお勧め
 -要はCivというよりは、信長の野望や三国志寄りの設計になっている
 -信長の野望などは序盤が一番楽しいわけですが、それを繰り返し体験しやすい設計
・テストした時点で蛮族がおかしいと思わなかったのか???




2019年8月26日月曜日

最近のtwitter投資クラスタの傾向について

■最近のtwitter投資クラスタの傾向についてのメモ

 個人投資家勢の元気の無さが顕著になっているのに比べ、機関投資家勢のアカウント作成がかなり増えてますね。ここ1-2年では明らかに増えており、私のフォロワーでもそれっぽい方が見受けられます。
 フォロー先の選定間違ってません?;;(∩´~`∩);;

 機関投資家の方で発言する人も増えており、ただのニュース閲覧用からある種bloombergチャット的な使われ方に変わってきてる印象です。話されている内容も専門的なものが多く、株に限らず債券や業界の動向等、ためになる話が無料で見れる素晴らしい状況となっています。いいぞもっとやれ\\٩( 'ω' )و//


■一方で

 個人投資家勢は衰退が激しく、内ゲバや昔話ばかりとなっており、正直なところフォローしていてもあまり得られるものがない状況です。一昔前だと、投資クラスタは個人投資家が個人投資家から学ぶ環境でしたが、そのような状況ではなくなっております。

 手法についての議論も時たま起こりますが、体系的な知識が不足しているためか、グロースとモメンタムを混同しているケース等も多く見られます。こういった話を真に受けると間違った認識を持ってしまうため、真剣に勉強しようとしている方には、まずは書籍から始めることをお勧めします。正直なところ、10年前に比べると書籍や論文が豊富にある現状では、運用業界の知識も得られるので素直にそちらを見た方が良いですし、理論も日々アップデートされているので最新の話を抑えることは重要です。

 もちろん真面目に勉強している個人投資家の方もおられますし、そういった方は機関投資家にも負けないレベルで知識を保有されています。ただ、そういった方は上記のクラスタとは断絶しているケースが多く、意識的に探そうとしないと目に止まらないのも事実です。


■いつまで続くか

 とはいえ、この機関投資家から無料で学べる状況がいつまで続くかと言うと、正直なところあまり持たないのではないかという危惧はあります。そもそも、機関投資家の方はその知識・経験によってお金を頂いている職種なので、それを無料で得られるという方がおかしな話です。会社からすればメリットもなく、機関投資家同士の相互補助的な側面があるからこそ成り立っているのが今の状況です。

 しかしながら、機関投資家の方が増えたことで、自ファンドの運用の中身や何のポジションで利益を上げたのかという話をする方も出始めており、いつコンプラからストップがかかってもおかしくありません。厳しいファンドであれば、株等の話はオープンなアカウントでは一切するなと言われるでしょう。そもそも出資者へのレポートより詳細で更新間隔の短い自ファンドの情報を、無関係な外部に提供している時点でアウトと言われればせやなとしか返せません。

 公開情報の転載やそれに関する見解を述べる位なら個人的にはセーフと思いますが、その辺りは会社のお気持ち次第なので何とも言えませんね。そう考えると、今の間に学べるだけ学んでおいた方がいいと思います。

 地合いが悪く皆が死にそうになってる時だからこそ、思い切ってポジを捨て勉強に時間をあてて明確に有利な状況が来るのを待つ、という判断もまた賢明な投資判断ではないでしょうか。

 ( ・ㅂ・)و ̑̑<勝ってから戦うんや

2019年3月10日日曜日

zozoとロコンドでイキリスクファクターが気になった人のための本

■「ファクター投資入門:アンドリュー・L・バーキン」
 個人投資家内ではLSと並んで人気のないファクター投資の本。全9章ですが、実際は監修者のまえがきの方が面白いという珍しいタイプの本。本書ではCAPMが原点と書かれていますが、内容的にはフレンチの名店Bistro Famaの3点盛りプレートの方が近いと思います。
 
 序文でAQRの人が本の内容に賛成できない部分もあると言っていたり、なかなかパンクさがあっていいですね。なおAQRの人によるとニキのような自由裁量の銘柄選択は豊かになる道には繋がっていないそうですし、著者によるとニキの成功は銘柄選択によるものではなくファクターを見出す能力によるものらしいです。いいぞもっとやれ!\\٩( 'ω' )و//

 著者の人はBridgeway Capital Managementの人なのでMutual Fund売ってるところですね。ウォール街のランダム・ウォーカー書いた人が、その後Vanguardの社外取締役になったのと同じ空気を感じた人は限界集落民の才能がありそうです。



■監修者の前書き抜粋
「投資の世界においてファクターという概念の導入が画期的だったのは、直接的な絶対リターンの推定を目標とすることを捨てて、各銘柄のファクター値によってユニバース内でのクロスセクションでの相対的な期待リターンや期待順位を説明しようとしたことにある。」

「この発想の転換によって、有価証券の未来に関する説明力は飛躍的(と言っていいと思う)に高まることとなった。実際、それまでまかり通っていたほとんどの○○理論や○○分析のたぐいはオカルトかジョークにすぎず、投資の世界はルネサンス期以前の暗黒時代のようなものであった。」

「私たちはファクターというレンズを得て、ようやく金融市場を科学的かつ実証的に理解する入口に立つことができたわけである。」

「スマートベータをはじめとして、派手な宣伝文句で売り込みが行われている投資戦略の大半は、実は主要なファクターの合成によって説明が可能なものであり、わざわざ高い管理報酬を支払わなくとも容易に自分の手で構築することが可能である。」

「このように、ファクターについて理解することは合理的な投資を指向する投資家にとって極めて重要な意味を持つが、驚くことに、これまでは適切な入門書が存在しなかったのである(残念ながら、既存の解説書は小難しい数式やギリシャ文字が満載で、まるで一般の人が読むことを拒否しているような代物ばかりだ)。本書は気軽に読むことができる初めてのファクター本である。類書はまったく存在しない。」


 どうでしょうかこの素晴らしい文章。おそらくファクター投資を実践している人からすると、聖書を片手に説法を行う司教のように映るのではないでしょうか。このまえがきを見ると、ファクターがあれば市場の値動きの全てが説明でき、息をするように値動きの予知が可能になると思うかもしれません。
 が、実際はそんなことは全くありません。表面的な部分だけ触っても、「今日はバリューが買われモメンタムが弱め。グロースは買われ続けているが勢いがない。サイズはフラット。」というレベルで、なぜそう動くのかやこの後どうなるのかといった部分には踏み込めません。ルネサンス期には入れたのかもしれませんが、産業革命は未だ遠くにあります。

 また、監修者はファクターの合成にわざわざ高い管理報酬を払う必要はないと言っていますが、実際にやろうとすると必要な投資資金はかなりの額になります。少なくとも、数千万単位の資産でやろうとするとかなり荒いPFにならざるを得ず、結果としてスマートからかけ離れたリターンを得ることになるでしょう。加えて日々の調整をどう行うのか等を考えれば、管理報酬を嫌がることが合理的なのかは一考に値するかと思います。というか付録のETFの管理手数料は目を通したんですよね?(; ・`д・´)

 なお、Bistro Famaの3点盛りプレートは1993年に発表されたもので既に30年近く経過しています。そのため、真面目な金融系の教科書であれば普通に載っており、入門書も探せばいくらでもあるでしょう。数式に関しても実際のモデルは難しいものではなく、単に数式アレルギーで見ようとしない人が多いだけではないかと思います。



■まとめ
 著者はファクターとして使うためには、持続性、普遍性、安定性、投資可能性、合理的な説明の5つを満たす必要があると述べた上で7つのファクターを上げていますが、残念ながらこれらのファクターも直近では有効性に陰りが見えています。
 一昔前であれば小型株効果がよく話題に上がっていましたが、近年のアメリカでは「今どき小型株効果とか、どこの時代遅れの蛮族かな?」というデータも出ていますし、各ファクターの相関が高くなりすぎて使いものにならないというデータが最近では話題に上がっています。

 そもそもファクター投資は、ロケット時代にこけた後のクオンツで流行ったわけですが、彼らがThe Truthと思っていたものも一度崩壊してボロボロになったという経緯があります。またファクター投資の利益の源泉は我慢料です。ファクター投資とは、「同じような会社で高PBRの企業が低PBRの企業より買われるなどあってはならない!日が西から昇ることがないように、これは世界の摂理なんだよ!」というトレードであり、スマートさよりも握力が最も重要な泥臭い投資法です。

 また彼らのロジックの根拠は過去の株価による検証ですが、運用者による影響が観測対象にダイレクトアタックしている世界において、はたして単純な時系列だけでみた検証がどの程度有効と言っていいのか等々、手放しでファクター最高!と叫ぶには少々厳しいものがあります。

 物理モデルでのロケット打ち上げに失敗した後クオンツはファクターに向かいましたが、当時はThe Truthをゴールとした市場構造の再現・予知が目的だったのに対し、今のファクターはとりあえずこれ握っておけばええねんという回答に着地しました。夢見がちな子供が大人になったという感じはありますが、ビジネス的な面が強くファンド運営者が儲かるための形に落ち着いたと考えると寂しいものがあります。

 著者は「偉大なる投資家の成功に共通するファクター、その秘伝のソースが見つかればもはや投資家が個別銘柄のファンダメンタルズを調査する必要などなくなるのだ」と述べていますが、この説明を見て違和感を抱かないのは流石に行き過ぎてる感じがしますね。

 結局の所、現代のファクター投資はメタゲーム的な面も強く、他者よりもスマートで有り続けることが求められます。

 虎より早く走れなくても隣の奴より早く走れるよう頑張ろうね( ・ㅂ・)و ̑̑



2019年3月3日日曜日

ファンダ派のためのレシピ

■ファンダ派のためのレシピ
 ファンダ派には筋トレが欠かせないため、より効果的・効率的な日常食を以前考えたやつのメモ。投資は握力。



■強化プロテインシェイク:myprotein 2杯+木綿豆腐 400gでスムージー
 ・コスト:34.2*2+40=108.4 yen
 ・カロリー:103*2+288=494 kcal
 ・タンパク質:21*2+26.4=68.4g
 ・脂質:1.9*2+16.8=20.6g
 ・炭水化物:1*2+6.4=8.4g
 ・ミネラル:溢れる
 ・ビタミン:程々
 ・夏だと豆腐を軽く凍らせてシェイクっぽくすると捗る
  ー氷を追加する形式だと結構な量入れないとダメ
 ・水の代わりに低脂肪乳200mlにする別プランもあり
  ーコスト増は+20yenくらい
  ータンパク質・カロリー・ビタミン・カルシウムが追加出来る
  ーもうマルチビタミンもいらんのでは



■強化ずんだシェイク版:myprotein 2杯+枝豆300gでスムージー
 ・コスト:34.2*2+90=158.4 yen
 ・カロリー:103*2+495=701 kcal
 ・タンパク質:21*2+35.1=77.1g
 ・脂質:1.9*2+18.6=22.4g
 ・炭水化物:1*2+26.4=28.4g
 ・ミネラル:1食で1日分超え
 ・ビタミン:1食で1日分超え
 ・プロテインはバニラ味推奨
 ・枝豆に塩味をつけておくとそれっぽさが上がる



■投資ネタ?
 お前そんな身体で株価持ち上げられると思ってるの?( ・ㅂ・)و ̑̑

2019年1月27日日曜日

黒田大総裁はいつ辞任するか

■黒田大総裁はいつ辞任するか
 さっそく物価見通しを引き下げた黒田大総裁ですが、提出された資料を見る限りでは「なんで追加緩和しないの?」というレベルで、ここタイミングでスルーするあたりもう追加緩和しないのかなという印象です。個人的には今回何かしらのガイダンス変更や施策変更が出るかと思っていましたが、それすらなく単に達成時期をロールしただけで終わりました。

 こうなってくるとテーパ、または大総裁が逃げ切りという名の辞任がいつ来るのかという話になってきますので、大雑把な見通しでも立ててみましょう。根拠としては薄いものですが、ブレスト!ブレストだから!という勢いで押し切りたいと思います。


■2期連続の就任は何のためか
 差し当たって大まかな見通しを立てるため、まずは大総裁が2期連続で就任した理由を考えてみます。当初は責任とってテーパやらせるためかと思いましたが、現内閣が消費税増税を押し切る姿勢を見せていますので、こっちが本命かなと思われます。
 前回の増税時も中銀のトップが増税を煽るという、正直それは如何なものかというプレーを見せた大総裁ですし、今回も物価見通しを引き下げながら「増税の影響は軽微(キリッ」と順調に煽っており、もう2%とかどうでもいいから増税しようぜというスタンスに見えます。

 信任が厚いとか言われましても、前回増税煽ったあげく思った以上に影響が大きかったと言い、物価目標の達成も先送りし続けているのに何を信任するのかという話です。実際、現政権は経済方面の対策がほぼ停止しており軽減税率で未だ揉めているくらいなので、内閣としても3本の矢とかありましたね(´∀`*)ウフフという状況になっています。

 こういった状況を踏まえますと、大総裁の辞任時期は増税が実施されてその結果が出始めるまでの1年以内が最有力かなと思います。最長でも安倍政権終了時。増税は2019/10の予定で、大総裁の任期は2023/04ですが辞任の理由はなんとでもこじつけられますし、そもそも2期連続でやること自体が異例です。増税の見通しを誤った責任を取ってとか言えば余裕でしょう。

 一方、辞任のタイミングに合わせてテーパ開始かというとかなり微妙で、日銀の緩和施策は大総裁以前からそもそも長期に渡っており、もう今さらじゃね?とか考えているかも。ETFも危機感を持っているのは金融関係者くらいで、こちらは既に委員から排除されており理解すらしていない可能性もあります。
 そのため、テーパするとしたら経済対策を日銀に投げている安倍政権が終わった後、満期まで行くと任期は2021/09なので、このタイミングで委員を入れ替えて正常化という方向かなと。

 ドル円が100円を割りそうだと流石に何かするかもしれませんが、じゃあ何するのよと言われると実効性がある施策が全く思い浮かばず、とりあえずマイナス金利深掘りするかというくらいしょうか。長短金利操作付き量的質的マイナス金利深掘り金融緩和とかキメラにも程がある。


■まとめ
 金融緩和しても物価がターゲットに到達しないにも関わらず増税を煽るという、正直財務省の方しか見ていないと思われても仕方ない大総裁。日銀屈指のベンチウォーマーで国会の避雷針こと岩田元副総裁がいない今、既に会見等では質疑応答を凌ぎ続ける機械に徹しており、市場との対話とは何だったのかという思いで胸が熱くなります。
 この辺りで元副総裁が書かれた日銀日記を持ち出し、当初増税の影響は軽微と言っていた元副総裁は著書で増税が全部悪いと手のひらを返していますが大総裁はいかがお考えでしょうか、とか一発爆弾を投げるチャレンジャーが出てきて欲しいところです。

 このままだと、大総裁は増税のために金融緩和をした中央銀行総裁として名を刻みそうですが、初期の名声との凋落を見るとマエストロ(笑)と同じコースなので、次期総裁はバーナンキ並に優秀な人材が来るはず...。中銀総裁ガチャはよ。

2019年1月26日土曜日

悪のHFTが注文を先回りしつつポジを狩ろうと売り崩してくると思った時に読む本

■どういう本?
 正式名称は「アルゴリズム取引:著者足立氏」になります。皆大好きアルゴの本。おそらくFlash Boysのせいで植え付けられた「回線の高速さでお前の注文を見てから出した俺の注文の方が先に約定する!」的なアレとは違い、ちゃんとアルゴリズム取引とはなんぞやという話を体系的に説明してます。

 日本語のアルゴの本としてはちゃんとしており、これ一冊で戦えるわけではありませんが入門書としてはお勧めできます。付録として「確率論入門」、「ブラウン運動」、「ポアソン過程」、「リッカチ型微分方程式の解法例」、「機械学習入門」がなぜか付いていますので、全部読めば論文などを理解する下地ができるので頑張りましょう。また、文中に何故か問1とか出てきますが、これも涙目になりながら頑張りましょう。教科書かよ...。


■どういう内容?
 アルゴリズム取引の基本的な理論や実装のお話を、とりあえず全部見てみましょうかという内容です。アルゴなので数学的・モデルドリブンなので、じゃあそのパーツって何よというのを1つ1つ説明してます。統計的にデータを見てアルファ探して、実装してオペレーション回してという感じ。個人的にエージェントモデルは好みではありませんが、まあその辺は宗派の違いですね。

 ダークプールとのアーブするだけがアルゴじゃねーぞそもそも約定がずれるならともかく板を先に食われただけなら先回りかどうかも分からんわという話で、統計的に見てここでポジれば儲かるだろというのを論理的に詰めていきます。実装も言語どうしようとか、オペレーションをどうやって回していくかとか、現実的にひっかかりそうな内容にも触れてていいですね。
 HFTの話も出てきますがあくまでも1要素という感じで、そもそも今HFT儲かってないんだけどという実情とセットで見ると、新聞等で取り上げられる悪のHFTが万能すぎてどこにいるのか不思議に思えます。

 ただ全体的に内容が浅く、もうちょっと詳しい話を書いた方がいいじゃないのとか思いますが、著者も余白が足りねーんだよ特にポートフォリオ管理書きたかったんじゃいと述べており、そこまで厚い本でもないので仕方ないのかなと思います。真面目に書くと人を殴り殺せる厚さになりますので、あくまでも基礎講座用として割り切った感じですね。


■まとめ
 Twitterや新聞とか見ていると「悪のHFT」、「卑怯なアルゴ」、「アルゴガーアルゴガー」とかよく見かけますが、こういう本で体系的に勉強するだけでもかなり変わるんじゃないかなと思います。人間は理解できないものを神格化する生き物で、昔で言えば「山には神が住んでいる」とか「日食は天変地異の前触れ」的な感じでしたが、今のHFTやアルゴに対する見方もそれらと大して変わりません。

 投資界隈においても、技術的・理論的なブレイクスルーで運用が大きく変わるというのは過去何度も起きていますし、この先も間違いなく起き続けるでしょう。天文学の知識が無い人からすれば日食は災厄の前触れでも、知識がある人からすれば日蝕は予測可能なただの現象です。アルゴが卑怯とただ叫ぶよりも、きちんとした知識を身につけて対応策を用意し、市場の変化に対応していくことが投資家としての仕事ではないでしょうか。

 数学的な話がメインになりますので読んでいて詰まった時は、日銀日記というジョーク本を読むと頭が軽くなっていいと思います(^q^)

2018年7月23日月曜日

Civ5を利用したPDCAのトレーニング

■Civ5を利用したPDCAのトレーニング
 Civ5のフルパッケージがSteamで投げ売りされていましたので、PDCAを回すトレーニングのため購入してみました。本稿ではプレイした内容や、どういった考え方をしてどういう結論になったのかを備忘録代わりに記載します。

 投資と関係ないだろと言われるかもしれませんが、勝ちパターンの作り方と不確定要素への対応の仕方を学ぶのは、資産運用において安定した勝ちを得るために必要なことであり、いわゆる「調査と運用は別」問題を実地で学ぶという意味で意義のあるものと考えています(キリッ)


■やった内容
・プレイした難易度の順番と勝利条件、文明
 -開拓者:制覇アステカ→酋長:非戦科学アラビア→将軍:非戦文化スペイン→皇子:制覇ポリネシア→国王:戦争外交インカ→皇帝:戦争文化エジプト→不死:非戦科学オランダ→創造主:非戦科学インド
 -マップはランダムで、サイズは普通
・Wikiとかはプレイしていて気になったら確認するくらい
・下記のメモに準じてやれば、創造主相手でも普通に勝てた


■メモ
・基本的には国土面積のゲーム
 -国土が確保できないのが最悪の展開、4-5都市は確保したいところ
 -高級資源に沿って都市の配置が決まり、土下座外交するのにも高級資源が必要
 -自然遺産はスペイン以外なら高級資源1個分くらいの評価

・海よりも陸地
 -海の出力改善や資源活用は、陸地とは別の投資が必要
 -最初は海を切り捨てて、陸地タイルが増えるよう都市を設置した方が効率的
  →特に最初の方の都市は、こうしないと海タイルに領土が伸びて扱いに困る
 -海戦で負けても陸戦で負けない限り致命傷にはならないので気にしない

・不死以下と創造主で別ゲーム
 -不死以下:戦争余裕、遺産や宗教は取れる、スパイは機能しない
  →とはいえ適当にやってても勝てる、好きなことやって下さい
 -創造主:戦争無理、遺産や宗教は忘れる、スパイは機能する
  →NPCの拡張速度が異常なので、まともにやると普通に潰される
  →戦争の投資効率が悪いので、外交で押し切った方がよい

・外交
 -不死以下なら、普通に優位を取れるので適当でも大丈夫
 -創造主では、外交で安全を確保し、他の文明同士を常に戦争状態に置く
  →他文明が戦争状態にあるほど、拡張は遅れるので安全を確保できる
  →加えて、数少ない貿易相手として利益を享受できる
 -宣戦布告依頼に必要なコストは数百ゴールド程度
  →1ターンの収入で安全を確保できる、軍事ユニットを用意するより遥かに安上がり
  →1対1ではなく多対多を作り出し、戦争の長期化と協力相手の選択肢を奪う
 -世界中に戦争の火種をばらまき、貿易関係の破壊を目指しましょう

・宗教は弱い
 -忘れていたころに、たまにボーナスとして使えるくらい

・労働者の調達方法
 -不死以下は、社会制度の解放+ピラミッドによるボーナスと自力生産が楽
 -創造主は、都市国家や他の文明に労働者が落ちているのでそれを拾ってくる
 -自力で生産するのは立ち上がりがかなり遅れる
  →可能な限り他の文明・都市国家から拾ってスピードを上げたい
  →しかし、難易度が低いとそもそも生産されていないという問題にぶつかる
  →なので、不死以下は解放→ピラミッドで加速する方が安定
  →高難易度では生産ボーナスがあるため、安定して拾ってくることができる

・何はともあれ食料を増やす
 -食料さえあれば人口が増えるため、大抵の問題は解決する
 -複利が機能するので、ここの拡大に注力すれば都市の基盤は勝手に出来上がる
 -序盤の生産は森を刈り尽くして対処しましょう

・技術ツリーは下の方を優先する
 -食料や生産のボーナスを優先
  →都市の基礎能力を上げると汎用性が高いため、官吏→化学→肥料ルートを抑える
 -隊商は普通に強いのでちゃんと技術を取っていく
  →序盤は他文明に出しつつ、基盤が整ったら食料なりハンマーなりサポートに回す
 -とはいえ、大抵産業時代くらいまでの技術は全部取ることになる

・メインの戦争相手は蛮族
 -序盤の蛮族相手が一番きつい
  →立ち上がりで労働者が取られたり略奪されると、立ち上がりでかなりの差が出る
 -他文明との戦争は大砲並べれば大抵何とかなる
  →弩兵でも悪くはないが、高難易度だと都市攻略に使える耐用期間が短い
  →アップグレード先を考えると、最初から大砲並べる方が投資効率が良い
 -創造主なら戦争は捨てる
  →技術の仕様により差をつけても簡単に追いつかれる、加えて大量の昇進付き
  →その上、相手には生産ボーナスがあるので、トータルで見ると本当に投資効率が悪い
  →序盤の斥候*2、戦士*1、弓兵*1のセットを用意したら他には作らないくらいでいい

・馬と鉄は全部捨てて他文明に売り払う
 -中途半端なタイミングで軍事ユニットを揃えても無駄
 -よほど強いユニークユニットがないなら資金に変えた方が良い

・対創造主
 -基本展開:4-5都市出す→土下座外交で友好国を確保→宣戦布告依頼ラッシュ→溜め込んだ技術者を使って最後に研究ブースト→科学勝利達成
  →外交勝利の方が楽だが、都市国家は簡単に潰れるので空振りに終わる可能性が高い
  →世界中で戦争が起きた時点でほぼ勝ち、後は眺めて最後に研究ブーストするだけ
 -技術差等に関しては、技術開発の仕様上そんなに急いで追いつく必要はない
  →現代入ってからが本番で、そのあたりだと普通に追いつけている
 -戦争は投資対効果が悪いのでやらない、軍事ユニットの代わりに建造物を作る
 -突出したところが出始そうになったら、片っ端から宣戦布告させて潰していく
 -NPCは隙間があれば都市をねじ込んでくるので、ねじ込まれる前提で都市を配置する
 -思想を急いで取っても、周りからの圧力で転向されられる可能性が高い
  →科学勝利なら伝統と合理をコンプできれば十分
 -オックスフォードや科学者はキープしておいて、ラストスパートに使って押し切る
  →序盤に使って差をつけても、仕様上簡単に追いつかれるから意味がない

■感想
・ゲーム序盤の拡張は楽しいが、ゲーム中盤と終盤の失速感が勿体なかった
 -序盤は探索に都市設計にと、アレコレやれてとても楽しい
 -体勢を整えたら、あとは完全に作業なのが残念
 -研究が中盤からはただの枠埋めになってしまっている
・ただ、ゲームバランスでこれが解消できるかというと微妙
 -個々の仕様が色々と噛み合っていない
 -ゲーム中盤で大陸が拡張される、ランダムイベントで環境が変わるとか?
・高難易度での戦略の選択肢が狭い
・社会制度は強弱がハッキリしすぎていて、あまり選択の余地がない
 -何でも選べるようにすると、一番効率の良いものしか選ばなくなるジレンマ
 -文明によって選択肢を減らした方が、リプレイ性が上がるのでプレイ自体は楽しくなる
・全体的に制限をかける仕様が多い印象、逆の設計にした方がおそらく楽しい
・結論:色々惜しい