2019年3月10日日曜日

zozoとロコンドでイキリスクファクターが気になった人のための本

■「ファクター投資入門:アンドリュー・L・バーキン」
 個人投資家内ではLSと並んで人気のないファクター投資の本。全9章ですが、実際は監修者のまえがきの方が面白いという珍しいタイプの本。本書ではCAPMが原点と書かれていますが、内容的にはフレンチの名店Bistro Famaの3点盛りプレートの方が近いと思います。
 
 序文でAQRの人が本の内容に賛成できない部分もあると言っていたり、なかなかパンクさがあっていいですね。なおAQRの人によるとニキのような自由裁量の銘柄選択は豊かになる道には繋がっていないそうですし、著者によるとニキの成功は銘柄選択によるものではなくファクターを見出す能力によるものらしいです。いいぞもっとやれ!\\٩( 'ω' )و//

 著者の人はBridgeway Capital Managementの人なのでMutual Fund売ってるところですね。ウォール街のランダム・ウォーカー書いた人が、その後Vanguardの社外取締役になったのと同じ空気を感じた人は限界集落民の才能がありそうです。



■監修者の前書き抜粋
「投資の世界においてファクターという概念の導入が画期的だったのは、直接的な絶対リターンの推定を目標とすることを捨てて、各銘柄のファクター値によってユニバース内でのクロスセクションでの相対的な期待リターンや期待順位を説明しようとしたことにある。」

「この発想の転換によって、有価証券の未来に関する説明力は飛躍的(と言っていいと思う)に高まることとなった。実際、それまでまかり通っていたほとんどの○○理論や○○分析のたぐいはオカルトかジョークにすぎず、投資の世界はルネサンス期以前の暗黒時代のようなものであった。」

「私たちはファクターというレンズを得て、ようやく金融市場を科学的かつ実証的に理解する入口に立つことができたわけである。」

「スマートベータをはじめとして、派手な宣伝文句で売り込みが行われている投資戦略の大半は、実は主要なファクターの合成によって説明が可能なものであり、わざわざ高い管理報酬を支払わなくとも容易に自分の手で構築することが可能である。」

「このように、ファクターについて理解することは合理的な投資を指向する投資家にとって極めて重要な意味を持つが、驚くことに、これまでは適切な入門書が存在しなかったのである(残念ながら、既存の解説書は小難しい数式やギリシャ文字が満載で、まるで一般の人が読むことを拒否しているような代物ばかりだ)。本書は気軽に読むことができる初めてのファクター本である。類書はまったく存在しない。」


 どうでしょうかこの素晴らしい文章。おそらくファクター投資を実践している人からすると、聖書を片手に説法を行う司教のように映るのではないでしょうか。このまえがきを見ると、ファクターがあれば市場の値動きの全てが説明でき、息をするように値動きの予知が可能になると思うかもしれません。
 が、実際はそんなことは全くありません。表面的な部分だけ触っても、「今日はバリューが買われモメンタムが弱め。グロースは買われ続けているが勢いがない。サイズはフラット。」というレベルで、なぜそう動くのかやこの後どうなるのかといった部分には踏み込めません。ルネサンス期には入れたのかもしれませんが、産業革命は未だ遠くにあります。

 また、監修者はファクターの合成にわざわざ高い管理報酬を払う必要はないと言っていますが、実際にやろうとすると必要な投資資金はかなりの額になります。少なくとも、数千万単位の資産でやろうとするとかなり荒いPFにならざるを得ず、結果としてスマートからかけ離れたリターンを得ることになるでしょう。加えて日々の調整をどう行うのか等を考えれば、管理報酬を嫌がることが合理的なのかは一考に値するかと思います。というか付録のETFの管理手数料は目を通したんですよね?(; ・`д・´)

 なお、Bistro Famaの3点盛りプレートは1993年に発表されたもので既に30年近く経過しています。そのため、真面目な金融系の教科書であれば普通に載っており、入門書も探せばいくらでもあるでしょう。数式に関しても実際のモデルは難しいものではなく、単に数式アレルギーで見ようとしない人が多いだけではないかと思います。



■まとめ
 著者はファクターとして使うためには、持続性、普遍性、安定性、投資可能性、合理的な説明の5つを満たす必要があると述べた上で7つのファクターを上げていますが、残念ながらこれらのファクターも直近では有効性に陰りが見えています。
 一昔前であれば小型株効果がよく話題に上がっていましたが、近年のアメリカでは「今どき小型株効果とか、どこの時代遅れの蛮族かな?」というデータも出ていますし、各ファクターの相関が高くなりすぎて使いものにならないというデータが最近では話題に上がっています。

 そもそもファクター投資は、ロケット時代にこけた後のクオンツで流行ったわけですが、彼らがThe Truthと思っていたものも一度崩壊してボロボロになったという経緯があります。またファクター投資の利益の源泉は我慢料です。ファクター投資とは、「同じような会社で高PBRの企業が低PBRの企業より買われるなどあってはならない!日が西から昇ることがないように、これは世界の摂理なんだよ!」というトレードであり、スマートさよりも握力が最も重要な泥臭い投資法です。

 また彼らのロジックの根拠は過去の株価による検証ですが、運用者による影響が観測対象にダイレクトアタックしている世界において、はたして単純な時系列だけでみた検証がどの程度有効と言っていいのか等々、手放しでファクター最高!と叫ぶには少々厳しいものがあります。

 物理モデルでのロケット打ち上げに失敗した後クオンツはファクターに向かいましたが、当時はThe Truthをゴールとした市場構造の再現・予知が目的だったのに対し、今のファクターはとりあえずこれ握っておけばええねんという回答に着地しました。夢見がちな子供が大人になったという感じはありますが、ビジネス的な面が強くファンド運営者が儲かるための形に落ち着いたと考えると寂しいものがあります。

 著者は「偉大なる投資家の成功に共通するファクター、その秘伝のソースが見つかればもはや投資家が個別銘柄のファンダメンタルズを調査する必要などなくなるのだ」と述べていますが、この説明を見て違和感を抱かないのは流石に行き過ぎてる感じがしますね。

 結局の所、現代のファクター投資はメタゲーム的な面も強く、他者よりもスマートで有り続けることが求められます。

 虎より早く走れなくても隣の奴より早く走れるよう頑張ろうね( ・ㅂ・)و ̑̑



2019年3月3日日曜日

ファンダ派のためのレシピ

■ファンダ派のためのレシピ
 ファンダ派には筋トレが欠かせないため、より効果的・効率的な日常食を以前考えたやつのメモ。投資は握力。



■強化プロテインシェイク:myprotein 2杯+木綿豆腐 400gでスムージー
 ・コスト:34.2*2+40=108.4 yen
 ・カロリー:103*2+288=494 kcal
 ・タンパク質:21*2+26.4=68.4g
 ・脂質:1.9*2+16.8=20.6g
 ・炭水化物:1*2+6.4=8.4g
 ・ミネラル:溢れる
 ・ビタミン:程々
 ・夏だと豆腐を軽く凍らせてシェイクっぽくすると捗る
  ー氷を追加する形式だと結構な量入れないとダメ
 ・水の代わりに低脂肪乳200mlにする別プランもあり
  ーコスト増は+20yenくらい
  ータンパク質・カロリー・ビタミン・カルシウムが追加出来る
  ーもうマルチビタミンもいらんのでは



■強化ずんだシェイク版:myprotein 2杯+枝豆300gでスムージー
 ・コスト:34.2*2+90=158.4 yen
 ・カロリー:103*2+495=701 kcal
 ・タンパク質:21*2+35.1=77.1g
 ・脂質:1.9*2+18.6=22.4g
 ・炭水化物:1*2+26.4=28.4g
 ・ミネラル:1食で1日分超え
 ・ビタミン:1食で1日分超え
 ・プロテインはバニラ味推奨
 ・枝豆に塩味をつけておくとそれっぽさが上がる



■投資ネタ?
 お前そんな身体で株価持ち上げられると思ってるの?( ・ㅂ・)و ̑̑

2019年1月27日日曜日

黒田大総裁はいつ辞任するか

■黒田大総裁はいつ辞任するか
 さっそく物価見通しを引き下げた黒田大総裁ですが、提出された資料を見る限りでは「なんで追加緩和しないの?」というレベルで、ここタイミングでスルーするあたりもう追加緩和しないのかなという印象です。個人的には今回何かしらのガイダンス変更や施策変更が出るかと思っていましたが、それすらなく単に達成時期をロールしただけで終わりました。

 こうなってくるとテーパ、または大総裁が逃げ切りという名の辞任がいつ来るのかという話になってきますので、大雑把な見通しでも立ててみましょう。根拠としては薄いものですが、ブレスト!ブレストだから!という勢いで押し切りたいと思います。


■2期連続の就任は何のためか
 差し当たって大まかな見通しを立てるため、まずは大総裁が2期連続で就任した理由を考えてみます。当初は責任とってテーパやらせるためかと思いましたが、現内閣が消費税増税を押し切る姿勢を見せていますので、こっちが本命かなと思われます。
 前回の増税時も中銀のトップが増税を煽るという、正直それは如何なものかというプレーを見せた大総裁ですし、今回も物価見通しを引き下げながら「増税の影響は軽微(キリッ」と順調に煽っており、もう2%とかどうでもいいから増税しようぜというスタンスに見えます。

 信任が厚いとか言われましても、前回増税煽ったあげく思った以上に影響が大きかったと言い、物価目標の達成も先送りし続けているのに何を信任するのかという話です。実際、現政権は経済方面の対策がほぼ停止しており軽減税率で未だ揉めているくらいなので、内閣としても3本の矢とかありましたね(´∀`*)ウフフという状況になっています。

 こういった状況を踏まえますと、大総裁の辞任時期は増税が実施されてその結果が出始めるまでの1年以内が最有力かなと思います。最長でも安倍政権終了時。増税は2019/10の予定で、大総裁の任期は2023/04ですが辞任の理由はなんとでもこじつけられますし、そもそも2期連続でやること自体が異例です。増税の見通しを誤った責任を取ってとか言えば余裕でしょう。

 一方、辞任のタイミングに合わせてテーパ開始かというとかなり微妙で、日銀の緩和施策は大総裁以前からそもそも長期に渡っており、もう今さらじゃね?とか考えているかも。ETFも危機感を持っているのは金融関係者くらいで、こちらは既に委員から排除されており理解すらしていない可能性もあります。
 そのため、テーパするとしたら経済対策を日銀に投げている安倍政権が終わった後、満期まで行くと任期は2021/09なので、このタイミングで委員を入れ替えて正常化という方向かなと。

 ドル円が100円を割りそうだと流石に何かするかもしれませんが、じゃあ何するのよと言われると実効性がある施策が全く思い浮かばず、とりあえずマイナス金利深掘りするかというくらいしょうか。長短金利操作付き量的質的マイナス金利深掘り金融緩和とかキメラにも程がある。


■まとめ
 金融緩和しても物価がターゲットに到達しないにも関わらず増税を煽るという、正直財務省の方しか見ていないと思われても仕方ない大総裁。日銀屈指のベンチウォーマーで国会の避雷針こと岩田元副総裁がいない今、既に会見等では質疑応答を凌ぎ続ける機械に徹しており、市場との対話とは何だったのかという思いで胸が熱くなります。
 この辺りで元副総裁が書かれた日銀日記を持ち出し、当初増税の影響は軽微と言っていた元副総裁は著書で増税が全部悪いと手のひらを返していますが大総裁はいかがお考えでしょうか、とか一発爆弾を投げるチャレンジャーが出てきて欲しいところです。

 このままだと、大総裁は増税のために金融緩和をした中央銀行総裁として名を刻みそうですが、初期の名声との凋落を見るとマエストロ(笑)と同じコースなので、次期総裁はバーナンキ並に優秀な人材が来るはず...。中銀総裁ガチャはよ。

2019年1月26日土曜日

悪のHFTが注文を先回りしつつポジを狩ろうと売り崩してくると思った時に読む本

■どういう本?
 正式名称は「アルゴリズム取引:著者足立氏」になります。皆大好きアルゴの本。おそらくFlash Boysのせいで植え付けられた「回線の高速さでお前の注文を見てから出した俺の注文の方が先に約定する!」的なアレとは違い、ちゃんとアルゴリズム取引とはなんぞやという話を体系的に説明してます。

 日本語のアルゴの本としてはちゃんとしており、これ一冊で戦えるわけではありませんが入門書としてはお勧めできます。付録として「確率論入門」、「ブラウン運動」、「ポアソン過程」、「リッカチ型微分方程式の解法例」、「機械学習入門」がなぜか付いていますので、全部読めば論文などを理解する下地ができるので頑張りましょう。また、文中に何故か問1とか出てきますが、これも涙目になりながら頑張りましょう。教科書かよ...。


■どういう内容?
 アルゴリズム取引の基本的な理論や実装のお話を、とりあえず全部見てみましょうかという内容です。アルゴなので数学的・モデルドリブンなので、じゃあそのパーツって何よというのを1つ1つ説明してます。統計的にデータを見てアルファ探して、実装してオペレーション回してという感じ。個人的にエージェントモデルは好みではありませんが、まあその辺は宗派の違いですね。

 ダークプールとのアーブするだけがアルゴじゃねーぞそもそも約定がずれるならともかく板を先に食われただけなら先回りかどうかも分からんわという話で、統計的に見てここでポジれば儲かるだろというのを論理的に詰めていきます。実装も言語どうしようとか、オペレーションをどうやって回していくかとか、現実的にひっかかりそうな内容にも触れてていいですね。
 HFTの話も出てきますがあくまでも1要素という感じで、そもそも今HFT儲かってないんだけどという実情とセットで見ると、新聞等で取り上げられる悪のHFTが万能すぎてどこにいるのか不思議に思えます。

 ただ全体的に内容が浅く、もうちょっと詳しい話を書いた方がいいじゃないのとか思いますが、著者も余白が足りねーんだよ特にポートフォリオ管理書きたかったんじゃいと述べており、そこまで厚い本でもないので仕方ないのかなと思います。真面目に書くと人を殴り殺せる厚さになりますので、あくまでも基礎講座用として割り切った感じですね。


■まとめ
 Twitterや新聞とか見ていると「悪のHFT」、「卑怯なアルゴ」、「アルゴガーアルゴガー」とかよく見かけますが、こういう本で体系的に勉強するだけでもかなり変わるんじゃないかなと思います。人間は理解できないものを神格化する生き物で、昔で言えば「山には神が住んでいる」とか「日食は天変地異の前触れ」的な感じでしたが、今のHFTやアルゴに対する見方もそれらと大して変わりません。

 投資界隈においても、技術的・理論的なブレイクスルーで運用が大きく変わるというのは過去何度も起きていますし、この先も間違いなく起き続けるでしょう。天文学の知識が無い人からすれば日食は災厄の前触れでも、知識がある人からすれば日蝕は予測可能なただの現象です。アルゴが卑怯とただ叫ぶよりも、きちんとした知識を身につけて対応策を用意し、市場の変化に対応していくことが投資家としての仕事ではないでしょうか。

 数学的な話がメインになりますので読んでいて詰まった時は、日銀日記というジョーク本を読むと頭が軽くなっていいと思います(^q^)

2018年7月23日月曜日

Civ5を利用したPDCAのトレーニング

■Civ5を利用したPDCAのトレーニング
 Civ5のフルパッケージがSteamで投げ売りされていましたので、PDCAを回すトレーニングのため購入してみました。本稿ではプレイした内容や、どういった考え方をしてどういう結論になったのかを備忘録代わりに記載します。

 投資と関係ないだろと言われるかもしれませんが、勝ちパターンの作り方と不確定要素への対応の仕方を学ぶのは、資産運用において安定した勝ちを得るために必要なことであり、いわゆる「調査と運用は別」問題を実地で学ぶという意味で意義のあるものと考えています(キリッ)


■やった内容
・プレイした難易度の順番と勝利条件、文明
 -開拓者:制覇アステカ→酋長:非戦科学アラビア→将軍:非戦文化スペイン→皇子:制覇ポリネシア→国王:戦争外交インカ→皇帝:戦争文化エジプト→不死:非戦科学オランダ→創造主:非戦科学インド
 -マップはランダムで、サイズは普通
・Wikiとかはプレイしていて気になったら確認するくらい
・下記のメモに準じてやれば、創造主相手でも普通に勝てた


■メモ
・基本的には国土面積のゲーム
 -国土が確保できないのが最悪の展開、4-5都市は確保したいところ
 -高級資源に沿って都市の配置が決まり、土下座外交するのにも高級資源が必要
 -自然遺産はスペイン以外なら高級資源1個分くらいの評価

・海よりも陸地
 -海の出力改善や資源活用は、陸地とは別の投資が必要
 -最初は海を切り捨てて、陸地タイルが増えるよう都市を設置した方が効率的
  →特に最初の方の都市は、こうしないと海タイルに領土が伸びて扱いに困る
 -海戦で負けても陸戦で負けない限り致命傷にはならないので気にしない

・不死以下と創造主で別ゲーム
 -不死以下:戦争余裕、遺産や宗教は取れる、スパイは機能しない
  →とはいえ適当にやってても勝てる、好きなことやって下さい
 -創造主:戦争無理、遺産や宗教は忘れる、スパイは機能する
  →NPCの拡張速度が異常なので、まともにやると普通に潰される
  →戦争の投資効率が悪いので、外交で押し切った方がよい

・外交
 -不死以下なら、普通に優位を取れるので適当でも大丈夫
 -創造主では、外交で安全を確保し、他の文明同士を常に戦争状態に置く
  →他文明が戦争状態にあるほど、拡張は遅れるので安全を確保できる
  →加えて、数少ない貿易相手として利益を享受できる
 -宣戦布告依頼に必要なコストは数百ゴールド程度
  →1ターンの収入で安全を確保できる、軍事ユニットを用意するより遥かに安上がり
  →1対1ではなく多対多を作り出し、戦争の長期化と協力相手の選択肢を奪う
 -世界中に戦争の火種をばらまき、貿易関係の破壊を目指しましょう

・宗教は弱い
 -忘れていたころに、たまにボーナスとして使えるくらい

・労働者の調達方法
 -不死以下は、社会制度の解放+ピラミッドによるボーナスと自力生産が楽
 -創造主は、都市国家や他の文明に労働者が落ちているのでそれを拾ってくる
 -自力で生産するのは立ち上がりがかなり遅れる
  →可能な限り他の文明・都市国家から拾ってスピードを上げたい
  →しかし、難易度が低いとそもそも生産されていないという問題にぶつかる
  →なので、不死以下は解放→ピラミッドで加速する方が安定
  →高難易度では生産ボーナスがあるため、安定して拾ってくることができる

・何はともあれ食料を増やす
 -食料さえあれば人口が増えるため、大抵の問題は解決する
 -複利が機能するので、ここの拡大に注力すれば都市の基盤は勝手に出来上がる
 -序盤の生産は森を刈り尽くして対処しましょう

・技術ツリーは下の方を優先する
 -食料や生産のボーナスを優先
  →都市の基礎能力を上げると汎用性が高いため、官吏→化学→肥料ルートを抑える
 -隊商は普通に強いのでちゃんと技術を取っていく
  →序盤は他文明に出しつつ、基盤が整ったら食料なりハンマーなりサポートに回す
 -とはいえ、大抵産業時代くらいまでの技術は全部取ることになる

・メインの戦争相手は蛮族
 -序盤の蛮族相手が一番きつい
  →立ち上がりで労働者が取られたり略奪されると、立ち上がりでかなりの差が出る
 -他文明との戦争は大砲並べれば大抵何とかなる
  →弩兵でも悪くはないが、高難易度だと都市攻略に使える耐用期間が短い
  →アップグレード先を考えると、最初から大砲並べる方が投資効率が良い
 -創造主なら戦争は捨てる
  →技術の仕様により差をつけても簡単に追いつかれる、加えて大量の昇進付き
  →その上、相手には生産ボーナスがあるので、トータルで見ると本当に投資効率が悪い
  →序盤の斥候*2、戦士*1、弓兵*1のセットを用意したら他には作らないくらいでいい

・馬と鉄は全部捨てて他文明に売り払う
 -中途半端なタイミングで軍事ユニットを揃えても無駄
 -よほど強いユニークユニットがないなら資金に変えた方が良い

・対創造主
 -基本展開:4-5都市出す→土下座外交で友好国を確保→宣戦布告依頼ラッシュ→溜め込んだ技術者を使って最後に研究ブースト→科学勝利達成
  →外交勝利の方が楽だが、都市国家は簡単に潰れるので空振りに終わる可能性が高い
  →世界中で戦争が起きた時点でほぼ勝ち、後は眺めて最後に研究ブーストするだけ
 -技術差等に関しては、技術開発の仕様上そんなに急いで追いつく必要はない
  →現代入ってからが本番で、そのあたりだと普通に追いつけている
 -戦争は投資対効果が悪いのでやらない、軍事ユニットの代わりに建造物を作る
 -突出したところが出始そうになったら、片っ端から宣戦布告させて潰していく
 -NPCは隙間があれば都市をねじ込んでくるので、ねじ込まれる前提で都市を配置する
 -思想を急いで取っても、周りからの圧力で転向されられる可能性が高い
  →科学勝利なら伝統と合理をコンプできれば十分
 -オックスフォードや科学者はキープしておいて、ラストスパートに使って押し切る
  →序盤に使って差をつけても、仕様上簡単に追いつかれるから意味がない

■感想
・ゲーム序盤の拡張は楽しいが、ゲーム中盤と終盤の失速感が勿体なかった
 -序盤は探索に都市設計にと、アレコレやれてとても楽しい
 -体勢を整えたら、あとは完全に作業なのが残念
 -研究が中盤からはただの枠埋めになってしまっている
・ただ、ゲームバランスでこれが解消できるかというと微妙
 -個々の仕様が色々と噛み合っていない
 -ゲーム中盤で大陸が拡張される、ランダムイベントで環境が変わるとか?
・高難易度での戦略の選択肢が狭い
・社会制度は強弱がハッキリしすぎていて、あまり選択の余地がない
 -何でも選べるようにすると、一番効率の良いものしか選ばなくなるジレンマ
 -文明によって選択肢を減らした方が、リプレイ性が上がるのでプレイ自体は楽しくなる
・全体的に制限をかける仕様が多い印象、逆の設計にした方がおそらく楽しい
・結論:色々惜しい





2018年5月20日日曜日

運用業界から見た腐女子のアナリスト適正

■運用業界から見た腐女子のアナリスト適正
 投資雑誌等では、女性に株よりもFXを進める傾向が強くあります(当社調査)。女性へのインタビュー等でも、株は難しいor調査とかよく分からないといった回答・まとめられ方が多く、女性は株に向かないといった意見が半ば通説として浸透しているように見受けられます。

 しかし、この通説には疑問が残ります。例えば、腐女子・歴女といった方々がみせる資料発掘能力やフィールドワーク力は、いわゆる個別株アナリストにとって必要な能力であり、これらの能力が活かせることは想像に難くありません。クオンツを代表とした定量的な分析が主流になっている今、個別株アナリストに求められる能力を振り返るためにも、本稿では腐女子のアナリスト適正を検討してみたいと思います。
 なお、腐女子といっても幅が広くありますが、話が広がりすぎるため今回は「推しに対する熱意を資料調査にぶつけられる人」とし、詳細な定義は割愛させて頂きます。


■アナリストに求められる能力
 個別株アナリストに求められる能力としては、概ね下記のようなものが考えられます。社内外の調整能力等もありますが、業務そのものに直結しないものは今回排除しています。

 ・資料処理:大量の資料の掘り起こしや精査をどれだけこなせるか
 ・フィールドワーク:必要な情報を集めるために行動できるか
 ・想像力:資料に記載されていない事柄を推察できるか
 ・構成:事実と解釈を組み合わせ、結論まで一貫したストーリーを構築できるか

 企業の分析をする際にあたっては、当業界・業種に関する情報だけではなく、仕入れ・販売先の業界等についてもフォローしておく必要があります。そのため、真面目にやろうとする程、処理する資料は際限なく増えていくことになります。
 フィールドワークというとBtoBでは難しいのではと思うかもしれませんが、昔のアナリストが工場の前に張ってトラックの数を数えて売上を推測したという話は(事実かはさておき)、フィールドワークによる情報収集のわかりやすい例かと思います。早い話が、開示・調査されていない情報を集められるかということです。

 そうやって資料を処理していき、最終的には何らかのストーリーを構築し、その企業の評価を下すことになります。これは、資料内の点と点を結びあわせること作業になりますが、企業が資料に全てを記載することはまずなく、記載されていない部分についてどこまで推察できるかが重要になってきます。
 この点に関しては、現在のクオンツ的なアプローチではフォローできず有意に劣後するため、業界の動向的にも重要性が増している部分になります。


■腐女子のアナリスト適正
 それでは、上記の項目をもとに腐女子の方々の適正を考えてみましょう。直近の分かりやすい例として、とうらぶファンの事例を参照してみます。

 まず資料処理に関する能力ですが、アニメ等で流行すると関連する書籍等の売上が伸びることは周知の事実で、実際とうらぶの流行にあわせて刀剣関連の書籍に特需が起きていました。また、入手が困難な古い文献であっても図書館で借り、推しに関する記述が数ページあるという理由だけで全く関係ない書籍を手に取るという点に関しては、大量の資料を発掘・精査するアナリストにとって望ましい能力になります。
 同様にフィールドワークに関しても、とうらぶの人気に比例する形で各地の博物館に訪れる事例は多々あり、一部では実際に日本刀を打ちに行くところまで確認されています。日本刀を打ちに行くことに比べれば、工場の前でトラックの数を数えるのも大した苦労には入らないでしょう。

 また、腐女子の方々の生態を観察していますと、公式では存在していない設定・情報を自らの解釈の元生み出す傾向があります。これは会社の出した資料をもとに、自分なりの解釈を加えて有報等に乗っていない情報を浮かび上がらせるようなもので、アナリストにとって必要な業務を日常的に行っていると言えるでしょう。
 解釈の違いで争いが起きることもありますが、そもそも評価というものは人によって異なるもので、実際個人投資家はいつも争っているため特に問題なく、むしろ周りに影響されず自分の意見を押し通せるのは長所と考えられます。

 こうして見てみますと、腐女子の方々は日常的にアナリストの業務を行っているようなもので、極めて適正が高いと判断してもよいと思われます。特に、数字として出てくる前の段階からピックアップできるという点に関しては、現在の個別株アナリストが直面している、クオンツとの差別化という面で大きなメリットがあります。もちろん、全ての腐女子が普遍的に適正が高いわけではありませんが、人材のプールとしては十分に広いと言えるのではないでしょうか。
 個別株アナリストの業務も「推しを探して提案すること」と言い換えることができますので、むしろ腐女子の方々から学ぶことを検討すべきかもしれません。

 現在、個別株アナリストは厳しい状況におかれています。しかしこれは調査業務面での問題と言うよりは、事業・運用面での比重が大きくあります。特に数字が出た後のボラの高さを踏まえるに、今後はいかにしてクオンツサイドを上手く利用できるかといった、運用面での立ち回りにも着手することが求められています。この状況を変えるために、今回のように新しい角度での検討を進めていく必要があるのではないでしょうか。

 納得できない?じゃあ、お前らコエテクのファンマネ会長にパフォで勝てるの?( ・ㅂ・)

2018年3月15日木曜日

ポジティブフィードバック

■オーバーフィッティン
 最近こういう記事が出ました。

生身のトレーダーにAIが負けた2月-株式急落で月間ベース過去最悪
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-03-13/P5IHO86S972901

 問題なのはここ。

「JPモルガンによれば、AIファンドは、トレンドをフォローするCTAとの相関性がますます高まっており、過去1年では約80%に達している。」

 掲載されている画像を見る限りでは、確かにAIファンドとCTAの相関が↑になってます。ただこの記事に対して、「トレンドフォローは優秀だからAIもそっちに寄っている」的なコメントが散見されていたのですが、個人的にはいやそういうことじゃないでしょと思いましたので、メモ代わりにブログに残しておこうかと思います。
 

■何が問題か
 本件での個人的な見解としては、「トレンドフォローが優秀だからAIが採用した」ではなく、「AIモデルの利用者が激増したことで、過去データに対するオーバーフィッティングと自己強化サイクルが発生し、その結果としてトレンドフォローとの相関が高まった」というものになります。
 何でこんな話になるかと言えば、皆が同じモデル・論文をベースにする→過去成績の良かった手法を皆が使う→自己強化で特定の手法の成績が更に良くなる→皆が更に同じ手法に傾倒する→ループという、おっ10年くらい前にも似たような光景見たなこれ、という話の結果がこの記事と判断したからです。

 似たようなモデルや論文をベースにした参加者が増えすぎると、異なった調整をやっていたところで群としての方向性が固定されるため、大体皆同じ方向に突き進むことになります。この流れに乗ることでパフォーマンスが伸びるのも事実で、むしろある程度乗らないといけないのですが、意図的にパフォーマンスを落とすような調整をしないと、フォワードテストやっててもハマるため、いつの間にかオーバーフィッティングになって死にます。

 そして何でトレンドフォローに寄るのかと言えば、PBRみたいなLSだとある程度スプが縮小されたら自動的にリバランスされるので限界がありますが、トレンドフォローにはそんな限界がないのでどこまでも走り続けることになるからです。なので、自己強化が自己強化を呼ぶモードに突入してしまうため、気がついたら皆これやってるという状態になります。


■良いか悪いかはさておいて
 この問題は早い話がハーディングと同じなので、対象や形式が変わったとしても、構造的に何度でも同じことを繰り返します。ファンダの個別株とかでもよく見る光景ですね。とはいえ、こういったことに文句をつけたところで意味はありませんし、リターンを出すという観点から見ればヨッシー並に都合の良い友人となってくれます。

 皆がクオンツに傾倒していくと、こういった事例が増えることになりますし実際増えています。なので、モメンタームモメンターム市場がおかしいと叫ぶよりも、Mr.Marketも年を取って性格が変わったねくらいに思っておけばいいんじゃないでしょうか。